フランス革命というのはなぜ起きたのでしょうか。
革命というのは短期間の間に政治体制などが大きく変わる勢いのことを指します。
革命が起こるためにはそれなりに大きな社会的出来事が必要になりますが、フランス革命の場合、その企画は何だったのでしょうか。
ここではフランス革命はなぜ起きたのかということについて解説します。
目次
フランス王国の財政破綻
フランス革命がなぜ始まったのかということを考えるためには、フランス王室がどれだけ財政破綻の状態であったかということを考えなければいけません。
きらびやかなベルサイユ宮殿には、2,000人近くの人が住んでいたと言われています。
聖職者や貴族が贅沢の限りを尽くし、生活をしていました。
特にオーストリアから嫁いだマリーアントワネットはファッションなどに興味を持ち、お金を湯水のように使っていたと言われていますね。
また、長年の凶作により、飢餓や物価の高騰が続いていました。
経済的にも不況が続き、失業者が増えていたのです。
そのような中で、ルイ16世は特権身分である貴族にも税金を払わせようとしました。
そのために、1614年から1度も開かれていなかった三部会というものが開かれたのです。
これがフランス革命のきっかけとも言えるでしょう。
テニスコートの誓い
1789年に開かれた三部会は貴族たちによって反発され、ルイ16世は財政問題を解決させることなく議会を閉じるほかありませんでした。
しかし、これに満足しなかった平民たちは近くのテニスコート、球戯場に集まり、自分たちこそが国民の代表である、憲法が制定されるまで決して解散しないということを誓ったのです。
これをテニスコートの誓いと呼びます。
また、1788年に再び財務大臣として任命されていたネッケルが1789年7月に罷免されたことにより、国民の暴動が始まりました。
そしてバスチーユ牢獄が襲撃されたのです。
このバスチーユ牢獄の襲撃がフランス革命の始まりだと考えられています。
生きるための革命
フランス革命がなぜ起きたのかということに関しては、人々が生きるために行動したということが理由だと言えるでしょう。
歴史的に、これはマリーアントワネットの発言ではないと言われていますが、「パンがないならお菓子を食べれば」という言葉が夢ですよね。
これほど、貴族や聖職者たちは平民の苦しみを知らない生活をしていたと考えられています。
平民たちが食べるものに苦しむ中、贅沢な暮らしをしていた貴族や聖職者たちに怒りが向けられたのは当たり前のことだと言えるでしょう。
ですから、フランス革命は人々が生きるための革命であり、なおかつ自分たちの国のために人々が立ち上がった革命だと言えるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
フランス革命がなぜ起きたということに関しては、時代の流れもあったかもしれません。
当時、フランスの啓蒙思想が一般的になりつつありました。
ですから、人権という考え方が生まれ始めていたのです。
そのような中で絶対王政というものが成り立つはずもありません。
ですから、起こるべきして起こった革命と考えることも可能なのです。