フランス革命の特徴というのは一体何だったのでしょうか。
ヨーロッパでは15世紀ごろから絶対王政が一般的になり、イギリスでは清教徒革命や名誉革命が起こっています。
そしてフランス革命もこれら市民革命の1つです。
それならば、フランス革命の特徴はなんなのでしょうか。
ここではフランス革命が持っている特徴について解説します。
国王と王妃が処刑された
フランス革命と言えば、何よりもルイ16世やマリーアントワネットが処刑された革命であるというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
確かにこれはフランス革命ならではの特徴の1つです。
例えば、清教徒革命や名誉革命では王家がそれなりの対応を見せたことにより、革命がそこまで大きくならずに済んだのです。
しかし、フランス革命ではルイ16世は革命を甘く見ていたと考えられています。
自分は国王である、いざとなれば武力行使で何とかなる、と考えていたため、最終的に国王と王妃が処刑されるという結果になってしまったのです。
国民衛兵が誕生した
フランス革命の特徴の1つに国民が衛兵を作り上げたということが挙げられます。
このころヨーロッパの兵士というのは傭兵でした。
つまり、お金をもらって戦いに行く職業軍人だったのです。
また、アメリカ独立戦争においてもアメリカ人は確かに自分たちで軍隊を作りましたが、まだ彼らはエリートな集まりであり、少なからず組織として成り立っていたと考えられます。
それに対しフランス革命においては市民たちが立ち上がったことにより、組織としてはほとんど成り立っていませんでした。
しかし、参加した人数が多かったことによりとても力強く、王党派を倒すことができたのです。
彼らのことをサンキュロットと呼びます。
政治体制が二転三転した
フランス革命によって王権が停止され、国王と王妃の処刑によって王政は廃止されました。
その後フランスには共和制がやってきたのです。
しかし、この後はロベスピエール率いるジャコバン派によって恐怖政治が行われました。
その後はテルミドールの戦いによって恐怖政治が終わりますが、その後はナポレオンが台頭し、新たな政治が始まります。
ナポレオンは皇帝にまで上り詰めました。
しかし、また王政が復活し、そして王政が廃止され、というように政治体制が二転三転したのです。
フランス革命が起こったからといって共和政が訪れ、平和になったというわけでは無いのです。
まとめ
いかがでしょうか。
フランス革命の特徴としては以上のようなものがあり、この頃はイギリスやアメリカでも革命が起こっていましたが、フランス革命はそれらとは違った特徴を持っているといえます。