フランス革命によって1789年、フランス人権宣言というものが出されました。
1789年と聞けばかなり昔のことに感じますが、このフランス人権宣言は現代にも通じる理念を有した重要な宣言になります。
それならば、このフランス人権によって何の自由が認められたのでしょうか。
フランス革命によってどのような自由というものが付されたのでしょうか。
ここでは、フランス革命によって何の自由が認められたのかということについて紹介します。
言論の自由
フランス人権宣言を介して国民に認められた自由の1つに言論の自由というものがあります。
現代社会においては当たり前の自由ですが、この時代は自分の考えを自由に述べるという事は出来ませんでした。
特にルイ14世の時代から絶対王政が最盛期を迎え、王政を批判することも許されなかったのです。
そのようなものはバスチーユ牢獄に収容されました。
しかし、人権宣言が出されたことによって言論の自由というものが認められるようになったのです。
特にフランス革命が起こっている最中は王室に対して批判的な見解や風刺画などが出てくるようになりました。
マリーアントワネットは赤字夫人と呼ばれたのです。
抵抗する自由
この頃、啓蒙思想というものがヨーロッパに広まりつつありました。
ロックの抵抗権、モンテスキューの三権分立ルソーの社会契約説というものは有名ですね。
このロックが唱えた抵抗権というものが重要です。
政府というのは国民から選ばれたものであり、その政府が国民の意味反する政治をするのであればそれに対して抵抗することができる、つまり政治に対して自由に自分の意見表明ができるということが可能になったのです。
また、もしも自分たちの意にそぐわない政治をする政府であれば辞めさせることも可能になりました。
もちろん、フランスは王政が廃止された共和制を迎えた後もその政治体制が二転三転しますから、必ずしも抵抗権が認められるようになったとはっきり言えるわけではありません。
しかしフランス革命によってその権利というものが表面化した事は確かでしょう。
差別されない自由
フランス革命によって認められた自由の中に、民族的な差などによって差別をされることがないという自由も認められるようになりました。
アメリカでも積極的差別是正措置という言葉がありますが、このようなものは平等な見解に反するとしてフランスでは禁止されています。
民族的な違いや見た目の違いで差別を受けることがない、差をつけられることがないということもフランス革命で認められた重要な自我の1つであると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
フランス革命では、フランス人権宣言において自由権というものが認められるようになりました。
その自由権というのは人間が一般社会で生きる上で重要な権利です。
今となっては当たり前のものですが、この頃にはまだ画期的なものだったと言えるでしょう。