フランス7月革命、フランス2月革命というものを知っているでしょうか。
フランスでは様々な革命が起こっていますが、一般的に知られているフランス革命以外には8月10日事件や7月革命や2月革命など、起こった日付が名前に使われているものがたくさんあります。
それならば、7月革命と2月革命とは一体何だったのでしょうか。
ここでは7月革命と2月革命について解説します。
目次
7月革命について
フランス革命により、ルイ16世がギロチンによって処刑され、王政が廃止されました。
その後は共和制がもたらされますが、ロベスピエールによる恐怖政治が始まり、ナポレオンによる総裁政治が始まり、そしてブルボン朝による王政が復活したという経緯があります。
この出来事を7月革命と呼びます。
1815年、王政復古で復活したブルボン朝が再び打倒されました。
市民階級の中でもお金がある中産階級、ブルジョワジーが推薦したルイフィリップが王位に着いたのです。
ルイ・フィリップはルイ18世となりましたが、極めて時代錯誤な政治を行ったため、反感を買うことになります。
2月革命について
フランス2月革命というのは、一般的には1848年のフランス革命と呼ばれることがあります。
日本では2月革命という言い方が一般的です。
この革命はフランス革命や7月革命とは異なり、市民革命が無産階級と呼ばれる賃金労働者階級による革命に転換したということが特徴的です。
社会主義者が参加しており、社会主義に対する期待が高まったとも言えるでしょう。
しかし、ルイ・ブランなど、社会主義者が孤立していくことによって社会主義を願う農民たちは興味を失っていきます。
フランス革命によってやっと手に入れた土地を社会主義者たちによって奪われることを恐れ、急進派は敗北していきました。
最終的にルイ・ナポレオンが大統領に当選します。
フランス革命はいつ終わったのか
このように考えると、フランス革命は一体いつ終わったと言えるのでしょうか。
実は、フランス革命がいつ終わるのかということに関しては研究者の間でも様々な見解があり、いまだに何年と決まった年数は存在しません。
一般的にはロベスピエールらジャコバン派が処刑され、恐怖政治が終わった時だと考えられていますが、ナポレオンが台頭したことによって共和制にも変化が起こり、一体どの段階をフランス革命の終了とするかには様々な意見があるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
7月革命と1848年のフランス革命と呼ばれる2月革命は、フランス革命の続きとして様々な動きを見せています。
フランスはフランス革命によって確かに共和政がやってきましたが、その後も様々な政治的変化が起こり、今のフランスという形になっているのです。