フランス革命による影響と日本の比較

世界史を勉強していると、どうしても「その頃の日本は何をしていたんだろう」「これが日本史に与えた影響は一体何だったんだろう」などと考えることがありますよね。

1700年代後半は、アメリカでは独立戦争が起こり、フランスではフランス革命が起こった時代でした。

それならば、フランス革命が日本に与えた影響はあったのでしょうか。

そしてフランス革命が起こっていた頃の日本は一体何をしていたのでしょうか。

ここでは、フランス革命による日本への影響について解説します。

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自由民権運動

フランスが日本に与えた影響の1つに自由民権運動というものがあります。

確かにフランス革命が起こったのが1789年ですから、1874年に始まった自由民権運動とはあまり関係がないと思う人も多いかもしれません。

しかし、自由民権運動というのは明治時代の日本で行われた重要な社会運動であり、明治政府が危惧していたものでもあります。

1874年、板垣退助らが民選議員設立建白書を提出したことによって自由民権運動が始まりました。

明治7年のことです。

彼らは憲法の制定、議会の解説、言論の自由や集会の自由の保障などを要求しました。

確かにフランス革命と似ているところがありますね。

フランス革命が起こっていた頃の日本

次に、フランス革命が起こっていた頃のフランスと日本を比較してみましょう。

先ほども述べた通り、フランス革命というのは1789年に始まります。

その一方で、日本国内では松平定信による寛政の改革が行われていました。

飢饉に備えて穀物が備蓄され、江戸から農村に人口が移るよう、対策が行われました。5年以内の借金の利子を引き下げ、職業訓練や治安対策が行われたのです。

株仲間や先輩制度も廃止されました。

しかし、効果があったように見えたこの改革は後に庶民から反発され、幕閣でも対立し、松平定信は失脚します。

これがフランス革命が起きていた頃の日本です。

比較してもあまり共通点はありませんが、日本も近代に向けて歩み始めていたと言えるでしょう。

日本史には革命がない

フランス革命に限らず、革命というのは短期間に行われた権力体制等の変革、革新等を指します。

フランス革命は国王であるルイ16世と王妃、マリーアントワネットが処刑されるというものでした。

しかし、特にヨーロッパの歴史を見てみると、国王が処刑されるというのは珍しいことではありません。

そのようなフランス革命と日本史を比較してみると、日本にはそのような革命がないということがわかります。

確かに同時期に日本も近代に向けて動き出してはいますし、100年ほど後になりますが、自由民権運動というものが起こりました。

しかし、日本には大きな革命というものがないのです。

まとめ

いかがでしょうか。

フランスと日本を比較してみると、それぞれの歴史には特徴があり、簡単に比較できるものではないということがわかります。

しかし、世界的に1700年代から1800年代にかけては自由というものを求めた動きが起こっているのです。

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