フランス革命に影響与えた啓蒙主義というのは一体どのようなものだったのでしょうか。
この時代、特にヨーロッパでは啓蒙思想というものが普及し始めていました。
その啓蒙思想、啓蒙主義というものはフランス革命にも影響を与えたと言われています。
それならばどのようなものだったのでしょうか。
ここでは啓蒙主義について解説します。
啓蒙主義の定義
まず啓蒙主義というのは人間が共通の理性を持っているということを前提に、世界には根本的な法則があり、それは理性を持つことによって認知することができる、という考え方を前提としたものです。
非常に進歩主義的であり、理想絶対主義に起因すると考えられます。
啓蒙主義というのは、例えばコロンブスがアメリカ合衆国を1492年に発見した時、アメリカは未開的な状況であり、発展したヨーロッパの原始状態である、というような考え方と言えましょうか。
また、ルソーによる社会契約説という考え方が中心となっていきます。
社会契約説について
この頃、ロックによる抵抗権、モンテスキューによる三権分立、ルソーによる社会契約説という考え方が啓蒙主義の基盤になってきます。
特に社会契約説というのは国家と市民のあり方について述べた考え方であり、日本国憲法のみならず、近代憲法に多く採用されている考え方です。
当然ながらフランス革命にも影響を与えています。
ルソーは個人が自由と平等を享受しているが、その自由で平等な状態を維持するためには積極的に社会契約を締結し、それによって国家が成立すると考えています。
人民こそが主権者であり、彼らの一般意思によって作り出された主権が国家を成立させるという考え方です。
抵抗権と三権分立
フランス革命に影響を与えた啓蒙主義というのは嘘だけではありません。
先ほども述べた通り、ロックの抵抗権とモンテスキューの三権分立もフランス革命に大きな影響を与えています。
もしも国民によって選ばれた政府がその権力を乱用するのであれば、国民はその政府に対して抵抗することができるという考え方、そして立法、行政、司法は水平に分かれていなければいけないという考え方を指します。
抵抗権は社会主義国家には見られない考え方ですが、民主主義諸国の憲法には当たり前のように採用されている考え方であり、三権分立も重要な理念として近代国家に採択されています。
まとめ
いかがでしょうか。
フランス革命に影響与えた啓蒙主義というのはこの時代、すでにヨーロッパでは普及し始めている考え方でした。
ですからフランス革命というのは起こるべきして起こった、そのタイミングで起こった革命とも言えるのです。