フランス革命とアメリカ革命の違いを知っているでしょうか。
どちらも18世紀後半、似たような時期に起こっている革命ですね。
また、フランスとアメリカという国が違うという事は分かっていても、それぞれがどのような革命なのかよくわからないという人もいるかもしれません。
ここでは、フランス革命とアメリカ革命の違いについて紹介します。
フランス革命とは
フランス革命というのは、1789年にフランスで始まった革命のことです。
マリー・アントワネットというフランス王妃がギロチンで処刑されたという事は多くの人が知っているのではないでしょうか。
当時、全人口の2パーセントほどを占める聖職者と貴族が富を握っており、残りの98パーセントほどの平民たちは大変苦しい生活を強いられていました。
特にベルサイユ宮殿では貴族たちが贅沢な暮らしをしており、特にマリー・アントワネットの豪遊は有名ですね。
アメリカ革命とは
アメリカ革命というのは、一般的にはアメリカ独立戦争として知られています。
アメリカの東部13州はもともとイギリスの植民地としてイギリスの支配下にありました。
しかし、1754年から1763年までにフレンチインディアン戦争が繰り広げられ、その財政危機に陥ったイギリスが植民地に課税を強めたことにより、アメリカは独立を意識し始めたのです。
イギリスは1761年に砂糖法、1765年に印紙法を整列させましたが、特に印紙法は強い反発を受け、撤廃に追い込まれました。
1773年、茶法によって東インド会社のお茶が安く販売されてしまったことにより、植民地の怒りは頂点に達しました。
それによって植民地は独立戦争を起こしたのです。
フランス革命とアメリカ革命の違いとは
このように見ると、フランス革命とアメリカ革命は虐げられていた人々が立ち上がった革命という事では似ていますが、フランスは王政を廃止して共和制を手にしましたが、アメリカは植民地が独立したという違いがあります。
ただし、実はアメリカ革命のときにはフランスはアメリカの援助をしているのです。
しかし、戦争を経て独立したアメリカ合衆国はその後孤立主義を貫き、フランス革命が起こったとき、フランスがアメリカの援助を求めてもアメリカはフランス革命に関わることがありませんでした。
まとめ
いかがでしょうか。
フランス革命とアメリカ革命はよく似た時期に起こっていますが、それぞれ内容は全然違うと言えるでしょう。
また、アメリカが孤立主義を固めたことによりフランスの援助をしなかったということもそれぞれの革命の大きな違いと言えるのです。