フランス革命によってカトリック教会はどうなったのでしょうか。
当時のフランスではアンシャンレジームという体制があり、聖職者が第一身分でした。
聖職者という事はカトリック教会の人間であるということです。
つまり、カトリック教会の人間が特権階級として第三身分である平民たちを牛耳っていたのです。
フランス革命では最終的に国王と王妃が処刑され、王政が廃止されました。
それならば、カトリック教会はどのような影響を受けたと言えるのでしょうか。
ここではフランス革命がカトリック教会に与えた影響について解説します。
非キリスト教化運動
フランス革命が起こった1789年から1801年にかけて、フランスでは非キリスト教化運動が起こりました。
フランス革命というのは、教会の汚職や聖職者による罪の占有が原因となって起こったものともいえます。
しかし、このような出来事はキリスト教徒にとって容認されていました。
アンシャンレジームが成立していたフランス社会においては聖職者が第一身分であったため、キリスト教会が何をしたとしても容認されてしまっていたのです。
そのため、フランス革命においてはキリスト教に批判的な見解が出始めるようになったのです。
キリスト教に反抗する政策
反キリスト教に関する動きとしては、例えばあちらこちらからキリスト教に関係する海外は十字架、鐘などのキリスト教の象徴になるものが破壊されました。
また、1793年11月10日、ノートルダム大聖堂では理性の祭典が開かれ、キリスト教に対する怒りが爆発するきっかけを作りだしたのです。
理性の祭典というのは極めて無神論の性格が強いものであり、宗教が新しい共和主義的な形をとるために重要な役割を果たしたのです。
ただしこの運動は、後にジャコバン派のロベスピエールの猛反対を受けることとなります。
キリスト教徒の弾圧
フランス革命によってキリスト教徒たちが弾圧されるようになりました。
先ほども述べた通り、キリスト教は聖職者によって守られており、さらにその聖職者たちによって平民たちは弾圧されていたのです。
だからこそ、その平民たちが立ち上がってフランス革命を起こした後は、立場が逆になってしまったのです。
それまで人々を弾圧していた立場であったカトリック教会が支配するキリスト教徒たちは、フランス革命の後は弾圧される立場になりました。
まとめ
いかがでしょうか。
もともとフランスはカトリックの国でしたが、フランス革命によってカトリックは弾圧された立場になりました。
それによってキリスト教徒たちは迫害を受けることとなり、フランスは無宗教の国になり始めて行ったのです。