フランス革命において国民衛兵が担った役割とは

フランス革命によって、国民衛兵が担った役割とは一体何だったのでしょうか。

この頃、国民たちには「自分たちはフランスの国民である」などという意識はありませんでした。

そんな中で国民衛兵というものが出来上がり、彼らが自分たちの国フランスのために戦ったのです。

それならば、国民衛兵の役割とは何だったのでしょうか。

ここではフランス革命における国民衛兵について解説します。

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国民衛兵の成り立ち

もともと、ヨーロッパにおいて兵隊というのは傭兵でした。

傭兵というのはいわば職業軍人であり、金銭的な報酬をもらって戦いに行く人たちのことです。

しかし、フランス革命が起こったとき、フランスはそもそも金銭的な困難にありましたから、傭兵を雇うという事は出来ませんでした。

また、自分たちの生活を脅かす聖職者を貴族に対して戦いを挑むため、自分たちで戦わなければならないということになったのです。

それによって国民衛兵というものが出来上がりました。

ナショナリズムの成立

もともと三部会がいう形で、フランスはすべての身分に投票権がありました。

しかし、15世紀に入ってから絶対王政が進み、1614年を境に3部会は開かれなくなったのです。約170年ほど経った1789年、三部会が開かれました。

満足しなかった平民たちはその後も球戯場に集まり、議論を続けたのです。

そうした中で、自分たちこそ平民が国民の代表であるという意識を持つようになり、国民議会というものを作り上げました。

自分たちこそがフランスの代表である、という考えがナショナリズムの成立につながっていきます。

自分たちが国民であるという意識はこの頃に出来上がったものです。

ナポレオンによってヨーロッパに広がる

この考え方は、その後ナポレオンによって広がっていくことになりました。

フランス革命はナポレオンによって終焉を迎えますが、その後もナポレオン戦争というものが起こります。

まだまだ今のヨーロッパと異なり、その頃のヨーロッパは国が入り乱れた状態でした。

しかし、ナポレオンによって「自分たちはこの国の人間である」という考え方が浸透していくようになるのです。

まとめ

いかがでしょうか。

国民衛兵というのは、自分たちの生活を守るためにフランス人が作り上げたものでした。

同じくフランス人である聖職者や貴族たちに生活を脅かされていた人々が、自分たちの命を守るために立ち上がり、国民衛兵というものを作り上げたのです。

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